先々週と先週に急激に上昇してきた株式市場は、今週序盤もしばらく上昇が続いた。しかし週後半になってNYダウが1,862ドル暴落した日もあるなど上昇の勢いは止まり、不況下での株高が砂上の楼閣であることを示した。
11日にNYダウが1,862ドル安
世界でCOVID-19(新型コロナウイルス)が猛威を振るっており、かつアメリカを初め世界各国で人種差別に抗議するデモ・暴動が続いている。そしてアメリカも6月になり、今年2月から景気が不況期に入ったことを正式に認めた。
セオリー通りならこの状況では株価は下がるものだが、実際には先々週と先週には大きく上昇。しかし今週後半にはそれが大きく崩れた。
今週の主な発表を振り返ると、11日木曜未明には米政策金利が発表。金利は据え置きで、追加緩和も発表されなかった。そして同時に発表された声明とその後のパウエル議長の会見では、ゼロ金利政策を2022年までは続けることが確認された。
経済指標としては8日月曜に日本の第1四半期GDP改定値が発表され、速報値時点より1.2ポイント改善された前期比年率-2.2%だった。9日火曜にはユーロ圏の第1四半期GDP確定値が発表され、前年同期比-3.1%と振るわない数字だった。
しかし今週は株式市場に激震が走った。先々週と先週好調だったNY株式市場は、8日にはダウが461ドル高と続伸。しかし9日に300ドル安、10日水曜に282ドル安と下落した後、11日には1,862ドル安と史上4番目の暴落となった。12日金曜には477ドル反騰したが、この日の高値と安値の差が900ドル近い乱高下だった。
東京株式市場も同様に大きく変動した1週間だった。8日は日経225平均が続伸し23,000円を回復。これで先週から数えて6営業日連続の上昇となった。その後9~10日にも23,000円台をキープしたものの、11日には652円安と大幅下落。12日も167円続落し週足では558円安だった。
為替市場では先週の米5月雇用統計発表後一旦110円近くまで上昇した米ドル/円は、今週も109円台の高値からスタート。しかしFRBがイールドカーブ・コントロールを導入するという観測から米ドル安が続き、週後半には約1ヶ月ぶりに106円台をつけた。
株式市場の暴落は他の金融市場にも波及した。先週に40ドルまで上昇したNY原油は、今週前半は38~39ドルで推移。しかし11日になってNY株式市場が暴落すると、原油も同時に34ドル台まで下落。その後12日になると、他の市場・金融商品と同様やや反騰して今週を終了した。
来週は日本、スイス、イギリスの政策金利が発表される。また経済指標としては、日本の5月CPIやアメリカの5月小売売上高などが発表される。各国経済もCOVID-19のロックダウンが終わりやや回復基調が見られ、米5月小売売上高は前月比で大幅改善が予想されている。
今週後半に悪化した地合が改善するかどうかが焦点となるが、現時点で暴落が続くか止まるか予想することは難しい。
"外国為替" - Google ニュース
June 14, 2020 at 10:07PM
https://ift.tt/37shqhb
今週の株式・外国為替市場の動き総括、6月8~12日 - iFOREX
"外国為替" - Google ニュース
https://ift.tt/2NYfrrr
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "今週の株式・外国為替市場の動き総括、6月8~12日 - iFOREX"
Post a Comment