静岡県警は、静岡市葵区の中心街に設けている時間制限駐車区間規制（パーキング・チケット）を３月末で廃止する。利用低迷が主な理由。これにより県内のパーキング・チケットは全て廃止になる。
県警によると、呉服町通り、七間町通り、浅間通りにある発給機１２基と駐車枠４９カ所を廃止する。現在は４０分に限り２００円で駐車できるが、４月１日からは駐車禁止となる。 パーキング・チケットは１９８７年に静岡、浜松、沼津３市の中心部に設けられた。ピーク時の９１～９４年度は県内の利用率は毎年６０％前後だったが、２０１８年度は約３０％。民間駐車場が増えたことが大きく、浜松、沼津市では同年３月までに廃止した。
静岡市中心部では、１７年から地元商店街と協議を重ねた。静岡呉服町名店街の中村陽史副理事長は「廃止により自転車が車道を通行しやすくなり、歩道を走る自転車の軽減につながる」と期待する。ただ「利便性が悪くなり、商店街を利用する人が減る」（衣料品店店主）といった懸念の声もある。
県警は「廃止することで死角がなくなり交通事故の減少につながる」と理解を求める。県議会２月定例会で県手数料徴収条例の改正案が可決されれば、正式に廃止が決まる。
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March 14, 2020 at 06:21AM
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