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今週の株式・外国為替市場の動き総括、1月27~31日 - iFOREX

先週後半から中国発の新型コロナウイルス懸念が世界で急速に高まった。そして今週になると感染者数も懸念も爆発的に拡大し、世界経済への悪影響懸念から株式市場も大きく後退した1週間となった。

NYダウは8ヶ月ぶりの下げ幅

今週はアメリカとイギリスの政策金利発表があった。30日木曜未明に発表されたアメリカの政策金利は、予想通り1.5~1.75%の据え置きだった。米FRBはこれで昨年12月に続いて2回連続で金利を据え置いた。


そして同じ日夜に発表されたイギリスの政策金利も、0.75%の据え置きだった。イギリスは2月1日土曜についにEUから離脱。今年末までは移行期間と定められているとはいえ、EU発足以来初の離脱国となった。


しかし政策金利やEU離脱よりも、今週は新型コロナウイルスの影響が大きかった。先週後半から急速に感染が拡大したこのウイルスは、今週になると感染者数が爆発的に増加。ウイルスに対する懸念も同じく爆発的に高まり、各国は中国への便を運航停止にしたり中国人の入国を制限するなどの措置を次々と取っている。


中国を中心とした経済活動の停滞は世界経済の後退懸念を一段と高め、今週は株式市場が大きく下落した。NYダウは27日月曜に454ドル安と先週から数えて5営業日連続で下落。その後28~30日の3日間はリバウンドしたものの、31日金曜になると27日以上の603ドル安で終了した。


結局ダウは週足733ドル安と暴落の1週間で終わり、この下げ幅は昨年5月末以来約8ヶ月ぶりとなった。


NY株式市場が下落したため、東京市場も影響を免れることはできなかった。先週末から世界経済に対する懸念が高まり27日の東京市場では日経225平均が484円安と大幅下落。28~29日は小幅な動きに留まったものの、30日には402円安と再び大きく下落し23,000円を割った。


31日には一旦リバウンドしたが、この日の夜にはNY株とともに日経225先物も下落し22,600円台で今週を終えた。先物がこの水準で今週を終えたため、3日月曜は22,600円付近からスタートすると予想される。


為替市場でも全体的にリスク回避の円高が進行。先週終了時点では109円台前半だった米ドル/円は、今週は108円台で主に推移。週の終了間際に一段と下落し、終値は108円台前半だった。
米ドルが軟調な一方で今週EUから離脱したイギリスのポンドは堅調に推移。週半ばには一旦141円台まで下げたポンド/円は、後半になると上昇し143円付近で今週を終えた。


来週はオーストラリアの政策金利発表があり、またアメリカの1月ADP雇用統計と雇用統計が発表される。だが最大の材料はやはり新型コロナウイルスだろう。中国では旧正月が終わり、来週から上海株式市場も含めて通常営業に戻る。ウイルスの影響がどこまで拡大するのかが最大の懸念材料となる。

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February 02, 2020 at 01:57PM
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