16日午前の外国為替市場で円相場は対ドルで下落している。10時過ぎには1ドル=107円台に下落する場面があった。10時時点は1ドル=106円78～81銭と前週末17時時点と比べ95銭の円安・ドル高だった。日銀が16日正午から18～19日に開催予定だった金融政策決定会合を前倒しで開くと発表し、追加緩和の観測が強まり円売りにつながった。日本時間16日の米長期金利が、米連邦準備理事会（FRB）の緊急利下げでいったん低下したあと低下幅を縮めたのも、日米金利差の縮小観測の後退に伴う円売り・ドル買いを促した。
10時前の中値決済に向けた国内輸入企業の円売りも、相場の下押し要因になったようだ。市場では「企業のドル調達懸念は高まっていないが、金融市場が動揺する中にあって前倒しでドルを確保しておきたいという動きは出やすい」（国内銀行の為替担当者）という。円は、FRBの利下げを受けて朝方には105円台まで上昇する場面もあった。
円は対ユーロでも下落している。10時時点では1ユーロ=118円72～82銭と、同41銭の円安・ユーロ高だった。ユーロはドルに対しても売られている。10時時点は1ユーロ=1.1118～20ドルと、同0.0061ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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March 16, 2020 at 08:17AM
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外為10時 円、107円台に下落 日銀の追加緩和観測で - 日本経済新聞
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