
[シドニー 29日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルが対米ドルで4週連続で下落する見通しとなっている。米中通商協議を巡る不透明感や、豪利下げ観測の高まりが重し。
豪ドルの対米ドル相場は0.6764米ドルで横ばい。今週は現時点で0.3%、今月は約1.9%下落している。チャート上の支持線(0.6770米ドル)を下回り、0.6724米ドルに向けて一段と下落する可能性もある。
一方、ニュージーランドドル(NZドル)は一連の堅調な国内指標に支援され、対米ドルで3週連続の上昇となる見通し。直近は0.6420米ドルで、今週0.3%上昇している。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁は26日、政策金利が0.25%に低下しない限り、量的緩和(QE)を検討しないと発言。これを受けて追加利下げ観測が高まり、豪ドルを圧迫している。
金利先物市場は現在、来年4月までに政策金利が25ベーシスポイント(bp)引き下げられ0.5%になる確率を完全に織り込み、来年末までに0.25%になる確率は約44%織り込んでいる。
豪ドルにとって唯一の支援材料は、12月3日の次回会合での利下げはほぼない見込みで、来年は2月まで会合がないことだ。
HSBC銀行のストラテジスト、トム・ナッシュ氏は「12月の利下げはほとんど見込まれておらず、RBAが予想外の利下げに動く可能性は低いようだ」と指摘した。
また「短期的な政策据え置きは、豪ドルが対米ドルで比較的安定的に推移する支援になる」とし、豪ドル/米ドルは過去4カ月維持してきた0.67─0.69米ドルの狭いレンジ内で引き続き取引されるとの見方を示した。
さらに「長期予想の0.68米ドルを据え置く」とし、この水準のブレークアウトには米中通商協議の「第1段階」の合意に関連するニュースなど海外から何か大きな材料が必要になると述べた。
豪3年債利回りは今週13bp低下し0.61%と、過去最低の0.57%に迫る水準。10年債利回りは今週8bp低下し1.01%と過去最低の0.85%に近づいている。
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November 29, 2019 at 09:39AM
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