
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した3月に、外国為替証拠金取引(FX)の取引金額が過去最大の1015兆円に達したことが7日、分かった。有事に強いドルをめぐり市場が混乱し、円相場が巻き込まれた。今後も新型コロナ流行の長期化などに警戒が強まれば、再び相場の乱高下や取引膨張といった局面が生じる可能性がある。
金融先物取引業協会の集計では、3月の取引金額が2月の403兆円から急増し、これまで最大だった2015年1月の660兆円を大きく上回った。円とドルの取引で全体の7割を占めた。
東京外国為替市場の円相場は19年に1ドル=104~112円台で緩やかに推移し、年間の最高値と最安値の開きは8円未満だった。だが今年3月は、わずか1カ月間で10円程度の値幅に及んだ。FXでは極端な変動に食らいついて利益を狙ったり、取引から手を引くことで損失を抑えたりする売買が膨らんだという。
2月後半は東アジアで新型コロナの感染が拡大し、投機的な円売りが相次いで円安基調だった。感染が目立たない米国に投資資金が流れたが、3月に入ると同国での大流行を受けてドルは一気に売られ、9日に101円台まで円高が進行した。
ここで世界株安や原油暴落が重なったことから局面が変化し、株や債券など大半の金融資産を売却して基軸通貨ドルの現金を求める投資家が殺到。3月下旬に111円台の円安水準を付けた。外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は「究極のリスク回避が起こった」と説明する。
その後は世界の主要中央銀行によるドルの一斉供給に伴い、円安に歯止めがかかった。急速な円高は輸出企業、円安は輸入企業に打撃を与える。日銀の調査では、国内企業の想定為替レートの平均は107円台だ。みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、日米どちらかで感染ペースが加速すれば「円相場はまたバランスが崩れる恐れがある」と懸念を示した。
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May 08, 2020 at 03:00AM
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FX取引、最大の1015兆円 3月、円ドル相場乱高下で膨張 - SankeiBiz
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