大阪府に緊急事態宣言が出されてから初めての週末となるきょう、商業地の人通りはまばらな一方、公園では子ども連れの家族などが多く訪れていました。
緊急事態宣言が出され、不要不急の外出自粛が呼びかけられる中、大阪の中心地ミナミの道頓堀では多くの店舗が臨時休業し、人通りもまばらになっています。
６５歳の男性は、「店が閉まり人もめっきり減ってしまって、別世界に来ているようです。しかたないと思いますが、早く元の活気ある道頓堀に戻ってほしいです」と話していました。
一方、大阪・中央区にある公園には幼い子どものいる家族連れなどが多く訪れ、自転車に乗ったり散歩をしたりして、運動不足の解消や気分転換をしていました。
４歳と１歳の子どもと散歩に訪れた３７歳の会社員の男性は、「緊急事態宣言のあと子どもが家にいることが増えているので、少しでもストレスを解消してあげたいです」と話していました。
【地下街では】
緊急事態宣言が出されている大阪では、キタやミナミなど中心地にある地下街の店舗が、きょうから臨時休業しています。
このうち大阪・中央区にある、全長およそ７００メートルの「なんばウォーク」は、飲食店や衣料品店など２２０店舗が軒を連ねていますが、きょうから来月６日まで、クリニックを除く全店舗が休業することになりました。
ふだんより照明を落とした地下街の通路は、ほとんどのシャッターが閉められていました。
仕事のために奈良県から訪れた５４歳の女性は、「通勤のためにいつも通っていますが、定休日かと思うくらいお店が閉まっていて、こんなに人がいないのは見たことがなかったので、びっくりしました。仕事が終わったらすぐに家に帰ります」と話していました。
大阪の中心部の地下街では、ほかにもホワイティうめだ、ＮＡＭＢＡなんなん、あべちか（天王寺）、コムズガーデン（京橋）などで、店舗がきょうから臨時休業しています。
一方、地下街の通路は通常通りに通行できます。
【京都の観光地は】
政府に緊急事態宣言の対象に加えるよう要請している京都府では、週末のきょう、観光地を訪れる人が大幅に減り、閑散としています。
京都府と京都市はきのう政府に対し、法律に基づく緊急事態宣言の対象に加えるよう要請するとともに、観光客に京都への訪問を自粛するよう呼びかけました。
こうした中、京都を代表する観光地の１つ、清水寺の周辺では、一部の土産物店などが臨時休業し、人通りもまばらで閑散としていました。
衣料品や雑貨などを扱う店の千田直哉さんは、「本来なら人で埋め尽くされている参道も全然いないので、売り上げもほぼゼロです。こんな経験は初めてです」と話していました。
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April 11, 2020 at 05:34PM
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