Employees work at the Tokyo Stock Exchange.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
世界の金融市場を混乱に陥れてきた新型コロナウイルスは、欧米で感染拡大に鈍化の兆しが出てきた。国内でも緊急事態宣言と経済対策がセットで出る見通しとなり、景気低迷長期化への不安がやや和らいでいる。ただ午前に大幅高だった日本株は午後に入ると直近の急騰による反動を警戒した売りも出て、ＴＯＰＩＸと日経平均株価は小幅ながら下落に転じる場面もある。長期国債先物は上昇、外国為替市場のドル・円相場はドル安・円高で推移している。
|
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は７日に改正特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を初めて発令する。事業規模が108兆円と過去最大規模の緊急経済対策についても閣議決定する。
安倍首相（３日）
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「欧州で感染拡大がピークアウトし始めたことへの安心感が広がっている」と指摘した上で、緊急事態宣言が出されれば「感染が爆発的に拡大する前に、経済対策とセットで手を打てたことへの評価から株価は落ち着き始めるだろう」と話していた。
ＴＯＰＩＸと日経平均は午前の取引で一時２％以上高くなったが、午後は失速しマイナス圏に沈む場面もある。アジア時間７日の米国株先物が値を下げてきたことで、前日に急騰した米国株の上げが一服する可能性が出ている。
三井住友ＤＳアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは日本株の失速について、「感染者数がピークアウトしたとしてもしばらく景気はもたつきそう。その状況で日経平均が節目の１万9000円を超えたところで戻り売りが出た。ニューヨーク州でピークアウトの兆しが見えたとしても、米国全体で感染者数が増加していることが再度警戒されている」との見方を示した。
日本の債券市場では先物相場が上昇。長期国債先物６月物は続落して開始したものの、次第に買いが優勢となり、午後は日本株が軟化したことを受けて一時30銭高の152円47銭まで上昇した。長期金利は0.5ベーシスポイント（bp）高い0.005％で開始、先物が上昇に転じるとゼロ％に戻し、午後はマイナス0.005％に低下する場面もあった。この日に実施された30年債入札は市場予想を大きく下回り、超長期ゾーンは軟調に推移。
野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、先物相場について「午後に入り株価が下がった場面で買われている」と説明。30年債入札については「結果は弱めだったが緊急事態宣言で流動性低下が懸念されていた中では悪くなかった」と分析した。
外国為替市場のドル・円相場は１ドル＝108円台後半で推移。朝方に付けた109円28銭を高値に、108円67銭まで水準を下げている。市場では輸出企業のドル売りが相場の重しとの見方があった。ＮＢＣフィナンシャル・マーケッツ・アジアのデービッド・ルー氏（香港在勤）は「きのうから109円台は実需の売りが出ているようで、東京時間はさすがに重い感じがある」と述べた。
＜きょうのポイント＞
"外国為替" - Google ニュース
April 07, 2020 at 05:16AM
https://ift.tt/3aPvZfB
緊急事態宣言秒読み、株は上昇も午後に失速－債券は上昇、為替は円高 - ブルームバーグ
"外国為替" - Google ニュース
https://ift.tt/2NYfrrr
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "緊急事態宣言秒読み、株は上昇も午後に失速－債券は上昇、為替は円高 - ブルームバーグ"
Post a Comment