7日午前の外国為替市場で円相場は対ドルで強含んでいる。10時時点では1ドル=109円03～04銭と、前日17時時点と比べ14銭の円高・ドル安だった。3月下旬に付けた直近安値から4月の直近高値までの上昇幅の半値戻しの水準が109円10銭近辺で、足元でドルの買い持ち高を積み上げていた投資家による、利益確保を目的とした円の買い戻しが入りやすいという。一時は108円95銭近辺まで上げ幅を広げた。
前日に米国株が大幅上昇するなど、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことで、日本時間早朝には109円26銭近辺まで売られていた。その後はじり高基調が続いている。
10時前の中値決済に向けて、国内企業による売買は低調だったようだ。「輸入企業も輸出企業も大きな金額で売買している印象はない。個人投資家や銀行のディーラーなどによる円の買い戻しが中心だろう」（国内銀行の為替担当者）との声があった。
円は対ユーロでも上昇している。10時時点では1ユーロ=117円69～71円と、同40銭の円高・ユーロ安だった。朝方と比べ円高が進んでいる。新型コロナウイルスに感染していたボリス・ジョンソン英首相が集中治療室（ICU）に入ったと伝わり、欧州での政治リスクの高まりがユーロ売りにつながっているようだ。
ユーロはドルに対しても売られている。10時時点では1ユーロ=1.0794～95ドルと、同0.0023ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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April 07, 2020 at 08:44AM
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外為10時 円、強含み 個人などの買い戻しが優勢 - 日本経済新聞
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