5日の東京外国為替市場で円相場は上昇した。17時時点では1ドル=107円35～36銭と、前日同時点に比べて17銭の円高・ドル安水準で推移している。日本時間5日の時間外取引で米長期金利が低下（債券価格が上昇）したほか、米連邦準備理事会（FRB）が追加利下げを行うとの観測が高まっており、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。
市場からは「目新しい材料に乏しく市場全体が閑散としていたなか、FRBの追加利下げ観測から積極的にドルを買う投資家がいなかった」（国内銀行の為替担当者）との声が聞かれた。米金利先物から市場におけるFRBの利下げ予想を算出する「フェドウオッチ」によると、4月までにあと0.75%利下げするとの見方も出ている。
9～17時の円の高値は1ドル=107円19銭近辺、安値は1ドル=107円72銭近辺で、値幅は53銭程度だった。
円は対ユーロでも上昇した。17時時点は1ユーロ=119円43～45銭と、前日同時点に比べ55銭の円高・ユーロ安水準で推移している。欧州中央銀行（ECB）の金融緩和観測のほか、ドルに対して円が買われた動きも対ユーロの円買いに波及した。
ユーロは対ドルで下落した。17時時点は1ユーロ=1.1125～26ドルと前日同時点に比べ0.0034ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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March 05, 2020 at 03:25PM
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外為17時 円、上昇し107円台前半 対ユーロも上昇 - 日本経済新聞
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