
[シドニー 21日 ロイター] - オセアニア外国為替市場の豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは軟調。米中貿易交渉が長期化し、世界経済の見通しが悪化するとの見方が広がっている。豪債券利回りは5週間ぶりの低水準となった。
ホワイトハウスに近い関係者などが明らかにしたところによると、米中通商協議の「第1段階」の合意は来年にずれ込む可能性がある。
豪ドルは1豪ドル=0.6788米ドルに下落。一時0.6831米ドルまで上昇していた。下値支持線の0.6770米ドル付近を試す可能性がある。
NZドルも1NZドル=0.6408米ドルと、高値の0.6436米ドルから下落している。ただ週間ベースでは小幅な上昇となる見通し。下値支持線は0.6405米ドルと0.6382米ドル。
NZドルは対豪ドルでは上昇。豪ドルは対NZドルで一時3カ月ぶり安値の1.0590NZドルまで下落。1週間強で2%値下がりしている。
CBAの為替ストラテジスト、キム・マンディー氏は「豪ドル/NZドルは短期的に、引き続き200日移動平均線(1.0568NZドル)に向けて下落する可能性がある」と指摘。「豪・NZの金利差は拡大が続いている。NZよりも豪州で追加の金融緩和が実施される公算が大きいからだ」と述べた。
NZ中銀は先週、市場の利下げ予想に反して、政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を据え置いた。当面金利を据え置く方針を示している。次回の政策決定会合は来年2月12日。金融市場は2月の利下げの確率を27%しか織り込んでいない。
一方、豪中銀は11月の理事会で利下げを検討していたことが議事要旨で明らかになっている。金融市場は、次回12月3日の理事会での利下げ確率を20%、来年2月までの利下げ確率を66%と予想している。
豪10年債利回りは過去2週間で29ベーシスポイント(bp)低下し、1.06%。NZの10年債利回りは1.34%と、18bpの低下にとどまっている。
豪10年債先物は1.5ティック上昇し98.9450と、10月中旬以来の高値。
市場では、豪中銀が雇用やインフレ率の目標を達成するため、最終的には量的緩和を迫られるとの見方も強まっている。
豪中銀のロウ総裁は来週、このテーマについて講演する予定。過去にも、量的緩和は国債の買い入れから始まる公算が大きいとの認識を示唆している。
NABの市場エコノミスト、キーラン・デービス氏は、豪中銀が目標を達成するには国債発行残高5000億豪ドル前後のうち約1150億豪ドル(782億米ドル)の国債買い入れを迫られると予想。
同氏は「1150億豪ドルの国債購入で10年債利回りを約35bp引き下げられる可能性がある。予想レンジは10─70bpだ。為替レートは約1.8%押し下げられる可能性がある。予想レンジは0.5─3.5%だ」と述べた。
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November 21, 2019 at 09:05AM
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