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NY円、小反発 1ドル=105円60~70銭、米経済対策の協議中止を懸念 - 日本経済新聞

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【NQNニューヨーク=川内資子】6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=105円60~70銭で取引を終えた。トランプ米大統領が6日午後、追加の経済対策の協議について「大統領選後まで中止するよう交渉担当者に指示した」とツイッターに投稿したのを受け、米株式相場が大きく下落。投資家のリスク回避姿勢が強まり、低金利通貨の円買いが優勢となった。

トランプ氏はツイッターで野党民主党の2兆ドル規模の経済対策案について「新型コロナウイルスとは関係なく、民主党の州を救済するためのものだ」と指摘。民主党のペロシ下院議長を「誠意を持って交渉していない」と批判し、民主党案を「拒絶する」と主張した。同時にいまは最高裁判事の承認に注力すべきだとの認識を示した。

追加の経済対策が米景気を支えるとの期待が後退し、米株式市場でダウ工業株30種平均が急速に下落に転じると円買いが優勢となった。米債券市場で長期金利が低下したため、日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りもみられた。

ただ、円の上値は重かった。投資家のリスク回避姿勢の強まりで流動性の高い通貨であるドルは対ユーロなどで買われた。対円でのドル売りの勢いは鈍かった。

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は6日の講演で、「金融と財政政策がそろって機能し続ければ、経済回復はさらに強くなる」と述べ、米議会に追加の財政出動を改めて求めた。ただ、新味に乏しいとして、相場の反応は目立たなかった。

円の高値は105円48銭、安値は105円71銭だった。

円は対ユーロで反発し、前日比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=123円90銭~124円00銭で取引を終えた。

ユーロはドルに対して反落し、前日比0.0050ドル安の1ユーロ=1.1730~40ドルだった。トランプ氏のツイッター投稿を受けて、リスク回避目的のドル買いが優勢となった。

ユーロの安値は1.1732ドル、高値は1.1807ドルだった。

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