17日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時時点は前週末17時時点に比べ20銭の円高・ドル安の1ドル=106円55銭近辺で推移している。前週末発表の7月の米小売売上高が市場予想を下回り、米長期金利の上昇が一服。日米金利差の拡大を材料に円安・ドル高が進んでいたため、円には持ち高調整を目的とした買いが入った。米中両政府の閣僚級による貿易協議は予定されていた15日から延期され、米中対立への警戒感が強まったことも円相場の重荷となった。
内閣府が17日発表した2020年4～6月の実質国内総生産（GDP）速報値は前期比年率27.8%減と、戦後最大の落ち込みとなった。発表直後の市場の反応は限られたが、個人消費の減少幅が大きく景気の先行き不透明感が意識され、日経平均株価が下げ幅を広げるのに歩調をあわせる形で円買い・ドル売りが入った。
10時半すぎに「安倍晋三首相は17日午前、都内の慶応義塾大学病院を訪れた」と伝わった。だが、報道によると、首相周辺は「休み明けの体調管理に万全を期すため、日帰り検診を受診した」と説明しており、円相場の反応は限られた。
9～12時の円の高値は106円46銭近辺、安値は106円65銭近辺で、値幅は19銭程度だった。
円は対ユーロで下落した。12時時点は同36銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=126円33～34銭で推移している。ユーロは対ドルで上昇し、12時時点は同0.0056ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1856～57ドルで推移している。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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August 17, 2020 at 10:21AM
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外為12時 円、106円台半ばに上昇 米中対立や株安で - 日本経済新聞
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