27日午前の東京外国為替市場で円相場は大幅に上昇した。12時時点では1ドル=105円56～57銭と、前営業日の22日17時時点と比べ1円35銭の円高・ドル安だった。一時は105円55銭近辺と3月16日以来、約4カ月ぶりの高値を付けた。米国での新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立などを理由に投資家のドル離れが加速し、円相場を押し上げた。
9時すぎから円買いの動きが強まり、10時前の中値決済に向けた国内輸出企業の円買いを指摘する声もあった。株安を受けてリスク回避姿勢が強まり、「低リスク通貨」とされる円が買われた面もある。
円は対ユーロで下落した。12時時点では1ユーロ=123円62～63銭と、同48銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルでも買われ、12時時点では1ユーロ=1.1710～11ドルと、同0.0192ドルのユーロ高・ドル安だった。一時1.1715ドル近辺まで上げ幅を広げ、18年9月27日以来、約1年10カ月ぶりの高値を付けた。
欧州復興基金による景気回復期待に加え、24日に発表された7月のユーロ圏購買担当者景気指数（PMI）が良好な内容で、ユーロを買う動きが続いている。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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July 27, 2020 at 10:27AM
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