米景気対策の実現意識、ドル安・円高の流れ－株は伸び悩み - ブルームバーグ

大規模な米景気対策の成立を見据え始めている。27日の外国為替市場ではドル・円相場がドル安・円高に振れている。26日の米国株の大幅高を受けて東京株式相場も上げて始まったものの、円高が進み伸び悩んでいる。

ＴＯＰＩＸの午前終値は前日比18.63ポイント（1.3％）高の1417.95 日経平均株価は230円70銭（1.2％）高の１万8895円30銭 外国為替市場はドル安・円高－ドル・円相場は一時108円29銭と19日以来のドル安値 長国先物６月物は株高受けて下落、長期金利はゼロ％と0.5bp低下

〈きょうのポイント〉

26日の米Ｓ＆Ｐ500種株価指数は6.2％上昇し ３連騰、景気対策法案が新型コロナウイルスの経済への打撃を軽減するとの期待 Ｇ20首脳、新型コロナ対策で550兆円投入－「何でもやる」覚悟 表明 ＥＣＢ、新型コロナ対策で債券購入の制限ほぼ 全廃－26日購入開始 米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長「資金供給で当局の弾薬が尽きることはない」－ ＮＢＣ

　　外国為替市場のドル・円相場は一時１ドル＝108円29銭と、朝方の109円60銭台から下げてドル安・円高で推移している。クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、季節性要因による円転需要や週明けの首都ロックダウン警戒もあって円買いが入りやすいと指摘した。

　　三菱ＵＦＪ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト（ニューヨーク在勤）は、米下院の採決待ちという意味では米景気対策の実現もまだ完全には織り込み切れておらず、株高・ドル安のトレンドがもう少し続いてもいいと話していた。

　　日本株は伸び悩んでいる。米株高を受けて日経平均株価とＴＯＰＩＸ（東証株価指数）の上昇率は取引開始直後に一時３％を超えたが、上げ幅は徐々に小さくなっている。岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは、今回の急落局面ではおおむね円安で推移しているとした上で、「過去のショック後では一時的に、目先の米株安につながるような円高に戻すところがあった」と話した。

　　国内債券相場は売り優勢の展開。長期国債先物の中心限月６月物は取引開始直後に13銭高の152円74銭まで上昇したが、その後は日本株の大幅高を受けて下落に転じている。長期金利は横ばいの0.005％で開始後、ゼロ％に低下している。

(市場関係者のコメントや最新の情報を加えて更新します)

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March 27, 2020 at 05:52AM
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