25日午前の東京外国為替市場で円相場は続落した。12時時点では1ドル=108円77～78銭と前週末17時時点に比べ17銭の円安・ドル高だった。前週末の米経済指標が予想に反して改善した。米中協議への進展期待もあって投資家心理が楽観に傾き、「低リスク通貨」である円の売りを促した。前週末の米株高や25日の日経平均株価の上昇も円相場を押し下げた。
週末にトランプ米大統領が「香港人権・民主主義法案」への署名に踏み切るのではないかとの見方もくすぶっていた。だが「何もなかったことが若干ポジティブに受け止められた」（国内銀行）との声があった。月末が近づくなかでの5・10日（ごとおび）でもあり、国内輸入企業の円売り・ドル買いがやや優勢だったもようだ。
もっとも円の下値は限定的だった。米中協議の進展期待が先行し、円売りを一段と進める材料には乏しかった。9～12時の円の安値は108円80銭近辺、高値は108円69銭近辺で、値幅は11銭程度だった。
円は対ユーロでは続伸した。12時時点では1ユーロ=119円90～92銭と同26銭の円高・ユーロ安だった。ユーロ圏の経済指標が前月比で悪化してユーロ売りが進んだ前週末の影響が残り、円買い・ユーロ売りが優勢だった。
ユーロは対ドルで続落した。12時時点では1ユーロ=1.1023～24ドルと同0.0041ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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November 25, 2019 at 10:23AM
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